三叉神経痛とは?奥歯が痛む原因

医療

原因と気づきにくい理由を解説

三叉神経痛(さんさしんけいつう)は、顔面の片側に突然鋭い痛みが走る病気です。痛みは「電気が走るような」「ナイフで刺されるような」感覚と表現されることが多く、日常生活に大きな支障をきたします。しかし、多くの人が発症初期には別の原因を疑い、診断が遅れてしまうことも少なくありません。

今回は僕の父が当時69歳、この頃より奥歯に違和感を覚え3年以上苦しみようやく原因を突き止め手術に至ったため同じようにつらい目に合う人が少なくなるよう願い記事を書きました、三叉神経痛がなぜ起こるのか、そしてなぜ原因に気づけないことが多いのかを解説していきます。


三叉神経痛とは?

https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000034.html

三叉神経痛とは、顔の感覚を司る「三叉神経」に異常が生じ、強烈な痛みを引き起こす疾患です。三叉神経は、顔の左右に1本ずつあり、眼神経・上顎神経・下顎神経の3つの枝に分かれています。そのため、痛みは顔の一部分に集中して現れることが特徴です。

初め父は奥歯が痛いと歯医者に通い始めましたが、治療を行っても治る気配はありませんでした

主な症状には以下のようなものがあります。

  • 突然の鋭い痛み(数秒から数分続く)
  • 顔の特定の部位(頬、あご、目の周り)への刺激で痛みが誘発される
  • 会話、食事、歯磨きなどの日常動作で痛みが出る
  • 痛みが断続的に繰り返される

なぜ三叉神経痛になるのか?

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/44_shinkeitsu/

三叉神経痛の主な原因として、以下のようなものが挙げられます。

血管の圧迫
三叉神経の根元が、脳の血管に圧迫されることで神経が過敏になり、痛みを引き起こします。これは「特発性三叉神経痛」と呼ばれ、最も一般的な原因です。

神経の損傷や圧迫
脳腫瘍や動脈瘤が三叉神経を圧迫することで痛みが生じることもあります。

多発性硬化症(MS)
免疫系が神経を覆う「髄鞘」を破壊することで、神経が過敏になり痛みを発症します。

外傷や手術の影響
顔や頭部への外傷、歯科治療、手術などが三叉神経を刺激し、痛みを引き起こすことがあります。

実際の術後の医療用ホチキスを取り除く前の父の写真です

なぜ三叉神経痛の原因に気づけないのか?

三叉神経痛は発症初期に他の病気と間違われやすく、診断が遅れることが少なくありません。その理由として、以下の点が挙げられます。

歯痛や顎関節症と勘違いしやすい

三叉神経痛の痛みは、特に上顎や下顎に出ることが多いため、虫歯や親知らずの痛みと間違われがちです。その結果、不要な歯の治療を受けてしまうこともあります。

父は結果的に散々歯医者に通い奥歯を一本抜いてしまいました。

症状が一時的で間欠的に現れる

三叉神経痛は、痛みが発作的に起こり、しばらくすると何事もなかったかのように消えることがあります。そのため「一時的なもの」と判断され、放置されるケースも少なくありません。この神経痛の厄介な問題が気温差によって痛みが強く出たり消えたりすることでした。

症状がわからないため長く放置することになり慢性化し結果的に寒い冬場が一番強く症状が出ることで知識のある歯医者さんに指摘してもらい発見に至りました。

一般的な痛み止めが効かない

通常の頭痛や歯痛で使う鎮痛薬(ロキソニンやアセトアミノフェン)がほとんど効かないため、「単なる歯の痛みではない」と気づくのが遅れることがあります。発見から薬を処方してもらいましたがその頃には父はエアコンの風ですら顎下半分が痛み、まともに話すのが辛いほどにまで深刻化していました。

発症年齢が幅広い

三叉神経痛は40代以上で発症しやすいとされていますが、若年層でも起こることがあります。そのため、「この年齢でそんな病気になるはずがない」と誤認されやすいのです。担当のお医者様には高齢者に多いとの説明も受けました。


まとめ

三叉神経痛は非常に強い痛みを伴う疾患ですが、その原因に気づくのが遅れることが多く、診断までに時間がかかることがあります。歯の痛みや顎の異常と間違われやすいため、痛みが長引いたり、通常の鎮痛薬が効かない場合は、神経内科や脳神経外科を受診することが重要です。

更に手術を受けても慢性化した症状はすぐに治ることなくより強い薬で痛みを抑えなければなりません父が処方された薬は初めカロナールでしたがそれでは抑えきれず、テグレトールを内服し続けていますしかし副作用で眠気が強く出るので当時アルバイトをしていた父は薬を半分にして飲んでくださいと指示してもらい飲み続けていますが未だ完治はしていません。

早期に特定し、適切な治療を受けることで、元の日常生活に戻ることができます。術後にすぐ完治する方もいれば僕の父のようにひどい状態が続けばもう一度手術が必要になるかもしれません。顔に強い痛みが現れたら、「ただの歯痛」と軽視せず、専門医に相談するようにしましょう。

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